シーティングラボの歴史

「座る」のために、走り続けてきた歴史。

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人生の約3分の1が睡眠時間だとしたら、人は残りの3分の2の時間、何をしているでしょう?

人によっては、睡眠時間よりも長い「座る」時間。

その時間を快適にできれば、人生はもっと充実するはず。

そんな思いから、私たちは、「座る」にどこまでも向き合ってきました。

加地の歴史

加地の歴史は1969年に大手シューズメーカーの下請けとして靴の縫製業から始まります。

そして様々な新規事業や素材の開発をする中で、1995年、固体と液体、
どちらの特性も備えた奇跡的な素材「エクスジェル」の開発に成功。

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独自開発素材「EXGEL」の誕生

そのひと肌のような柔らかさ、安定性、耐久性を活かすべく、
まずは車椅子・介護用のクッションの開発に取り組みました。

一日のほとんどを車いすに座って過ごす方にこそ
よろこんでもらえる商品にしなくてはならないと考えたからです。

「座る」の3つの問題

「衝撃」「圧力」「ズレ」。

「座る」につきまとう3つの問題をすべて解決しなければ、
快適に座り続けることはできません。

それを可能にしたのが、エクスジェルなのです。

「座る」の3つの問題 イメージ 「座る」の3つの問題 イメージ

横浜市総合リハビリテーションセンターとの
共同開発

このエクスジェルの類まれなる特性を活かした車椅子用クッションの製作は、
横浜市総合リハビリテーションセンターとの共同開発で進められました。

「長時間快適に座ることができるクッション」の開発を追求してきた私たちは、
試作と評価を妥協することなく繰り返すなかで、
シーティングのノウハウが詰まった最適な厚みと形状を導き出すことに成功します。
それが初代アウルクッションでした。

幸せを運ぶふくろうのクッション

介護用品として優れた機能性を持ちながら、利用者の方たちに親しみやすく、
ふくろう=幸福を届けたいという思いから生まれた独特のデザインは、
またたく間に市場に広がっていきました。

こうして今や、医療・介護の場にすっかり定着したエクスジェル。

幸せを運ぶふくろうのクッション

熟練職人の手から生まれる、Made in Japan製品

大量生産の時代とはいえ、単なる流れ作業の中からは真に愛される製品は生まれません。

加地のクッションの開発においてはまず、
利用者のライフスタイルを重視したプロダクトデザインが考え抜かれます。

次に、無数にある素材の中から最適なものを選び出し、
最適な形状が導き出されていきます。

生産は熟練した職人の手作業で一つひとつ、高い精度で仕上げられていきます。

ISO9001認証工場である国内自社工場で製造された製品は、
完成後に一つ一つ手にとって検品され、丁寧に箱詰めされます。

「アウルクッション」は、今日でもその一つひとつが
多くの職人たちの手を経て生まれています。

Made in Japan製品

加地は効率の悪い会社です。

リハビリテーション分野で培われたノウハウと、
「座る」ことへの徹底したこだわりを持って生み出される製品は、
幾度にも渡る検証作業を経て形作られていきます。

数回の試作や検証で充分な仕上がりと思える製品であっても、
加地はとことん納得するまで、時には数十回の試作・検証を繰り返します。

また、製品の使い心地に関しても、データ測定による評価に加え、
これまで数えきれないほどのクッションを評価してきた
“座り職人”の厳しい目と感触によってチェックされます。

こうしたプロセスはともすれば非効率ですが、
結果的に完成した製品は他のどこにもない、
機能性と創造性をもつことになるのです。

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快適な「座る」を実現できる社会へ。

座る事への悩みや苦痛は、二本足歩行を始めた人類が
絶えず背負ってきた宿命とも言えます。

加地の製品を使っていただくことでその悩みや苦痛が
和らいだ方が多くいらっしゃいますが、まだまだその数は充分ではありません。

より良い製品開発と、悩み・苦痛を解決するための情報発信を続け、
さらにはその範囲を海外にまで広げることで、
これからも加地は「座る」ことへの解決策を提供していきたいと願っています。

  1. シーティングについて