“座奥が長い”“座幅が広すぎる”“足がフットレストに付かない”など、自分に合わない車いすでは、楽な姿勢が保てず、身体に余計な負担がかかることに。また、折りたたみを前提に設計されているため、背もたれ・座面には生地が張られていることが多く、たるみがあります。座面サイズが大きいことも座位を安定させにくくしている要因なのです。
人の身体のお尻から膝裏までは平らではないため、できるだけ身体のラインに沿った、骨盤を安定させる形状をつくりましょう。そのためには、適正なクッションを上手に使って、座位保持をするのがおすすめです。
利用者にとっては単なる移動手段だけではなく、いすの役目も担っている車いす。接触部での圧迫やズレの軽減、座位の安定を図り、できるだけ気持ちのいい姿勢をつくることが“くつろぎ”を生み、『生活の質』の向上につながります。機能性クッションやモジュール型車いすも、『生活の質』向上のための道具として、積極的に利用していきましょう。
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