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腰痛の原因と治し方から湿布の正しい使い分けを徹底解説

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腰痛に悩むと、まずは湿布を貼れば良いと思いがちですが、冷湿布と温湿布には効果や使い方に明確な違いがあります。痛みの種類や原因に合わない湿布を選ぶと、症状が長引くこともあります。本記事では、腰痛の仕組みから湿布の種類・使い方・注意点までをわかりやすく解説し、日常動作で気をつけたいポイントも紹介します。自分に合った湿布を正しく使い、腰痛を悪化させない健やかな生活を目指しましょう。

腰痛はなぜ起こるのか

腰痛と一口にいっても、その背景にはさまざまな要因が潜んでいます。とくに「どこに負担がかかっているのか」を理解することで、適切な対処法が見えてきます。

・腰痛の主な原因は「筋肉・関節・神経」の3系統

腰痛は主に「筋肉のこわばり」「関節の動きの悪さ」「神経の圧迫」という3つの系統から生じます。例えば、長時間の同じ姿勢は筋肉に負担をかけ、痛みを引き起こします。また、加齢や姿勢のクセによって関節がスムーズに動かなくなると、腰に違和感が出やすくなります。さらに、椎間板の変性などで神経が圧迫されると、しびれや鋭い痛みが現れます。
いずれかの要因が複合して、症状が強くなるケースも少なくありません。

・急性腰痛(ぎっくり腰)と慢性腰痛の違い

急性腰痛は、重い物を持ち上げた瞬間や、急に腰へ負担をかけたときに突然起こる強い痛みが特徴で、「ぎっくり腰」とも呼ばれます。炎症が強く、動くことさえつらくなることがあります。
一方、慢性腰痛は数か月以上続く鈍い痛みで、筋肉の緊張や姿勢の悪さなどが関係します。こちらは日々の生活習慣を改善することが、緩和につながります。

・原因がわからない非特異的腰痛

検査をしても明確な異常が見つからない腰痛を「非特異的腰痛」と呼びます。実は腰痛の大半がこのタイプで、筋肉の疲労や姿勢など、複数の要因が絡み合って起こります。
原因が特定できないからこそ、湿布やストレッチ、生活習慣の見直しなど、総合的なケアが必要です。

 

腰痛への湿布の効果

湿布は、痛みの原因に応じて「冷やす」「温める」「炎症を抑える」といった作用を使い分けられるのが特徴です。腰痛のタイプに合わせて選ぶことで、より効果的に症状を和らげられます。

・経皮吸収(皮膚からの吸収)

湿布に含まれる成分は皮膚からゆっくり吸収され、患部に直接作用します。そのため、飲み薬よりも局所的に効かせたいときに適しています。

・消炎鎮痛作用

炎症を抑える成分が、腫れや痛みを和らげます。とくに急性の痛みなどに効果を発揮します。

・温感・冷感作用

温湿布は温かさ、冷湿布は冷たさの刺激を与え、痛みの感じ方を軽減します。感覚的な心地よさを得られるのが特徴です。

 

冷湿布・温湿布の違い

冷感成分が炎症を鎮めてくれるため、腫れや熱を持った急性の痛みに向いています。ぎっくり腰の初期などに使われることが多いタイプです。

・冷湿布

炎症を抑える成分が、腫れや痛みを和らげます。とくに急性の痛みなどに効果を発揮します。

・温湿布

温感成分によるリラックス効果で、筋肉のこわばりをほぐします。慢性的な腰痛や冷えによる痛みに適しています。

・消炎鎮痛剤

冷湿布・温湿布どちらにも配合されることがあり、成分が炎症を抑え、痛みを和らげる働きをします。

湿布の使い方と注意点

湿布は「どのタイミングで」「どの種類を」「どれくらいの時間貼るか」で効果が変わります。腰痛の状態に合わせて使い分けることで、より適切なケアにつながります。

・急性腰痛(ぎっくり腰)の最適な湿布

ぎっくり腰のように突然強い痛みが出ると、患部が炎症を起こして熱を持ちやすくなります。この段階では、冷湿布が適しています。冷感が炎症を鎮め、腫れや熱感を抑えるのに役立ちます。
また、無理に動かず、患部を冷やしながら安静にすることが大切です。

・慢性腰痛での湿布の使い分け

慢性的な腰痛は、筋肉のこわばりや血流の悪さが関係していることが多く、温湿布が向いています。温感が筋肉をゆるめ、動きやすさをサポートしてくれるためです。
ただし、炎症が疑われる場合は温めすぎると逆効果になるため、患部の状態を見て温湿布と冷湿布を使い分けましょう。

・貼る時間と頻度の目安

湿布を貼る時間は、一般的には1回あたり数時間から半日程度が目安です。ただし、湿布の種類によって効果が持続する時間は異なるため、お手持ちの湿布の使用法を必ず確認してください。
また、入浴前には湿布を剥がし、皮膚を休ませる時間をつくりましょう。

・かぶれに注意

皮膚の弱い人は、貼り薬によるかぶれに気をつけましょう。かゆみや赤みが出た場合は、直ちに使用を中止して医師に相談しましょう。かぶれが不安な方が初めて市販の湿布を選ぶときは、少量パックから試してみるのが安心です。

・内服薬との飲み合わせに注意

湿布に含まれる成分の中には、飲み薬と作用が重なってしまうものがあります。とくに、他に痛み止めや抗炎症薬を服用している場合、消炎鎮痛剤が配合された湿布を使併用すると、体への負担が大きくなるおそれがあります。
湿布と内服薬を併用するときは、必ず成分表示を確認しましょう。心配な場合は、自己判断せず医療機関や薬剤師に相談すると安心です。かかりつけ医や薬を処方してくれた薬局には、電話で問い合わせることもできます。

 

湿布を貼った上で気をつけたい腰痛予防

湿布で痛みを和らげても、日常の動作がそのままでは、腰に負担がかかり続けてしまいます。腰痛を悪化させないためにも、普段の姿勢や動作を見直しましょう。

・必要に応じて安静にする

急性腰痛(ぎっくり腰)の場合、痛みが強いときは無理に動かず、腰に負担をかけない姿勢で休むことが大切です。横になるときは、膝を軽く曲げると腰の緊張が和らぎます。

・長時間同じ姿勢を続けない

同じ姿勢を続けると筋肉が固まり、血流が悪くなって痛みが出やすくなります。デスクワーク中でも1時間に一度は立ち上がるなど、こまめに体を動かす習慣を身につけましょう。また、軽いストレッチを挟むだけでも腰の負担が軽減します。
急性腰痛(ぎっくり腰)の場合も、急性期が過ぎて動けるようになったら、日常動作を少しずつ再開しましょう。安静にしすぎると、かえって腰痛を引き起こしやすい状態が続いてしまいます。

・重い荷物は腕だけで持たない

仕事の都合などで重い荷物を持ち上げる必要がある場合は、持ち方を工夫しましょう。荷物を腕の力だけで持ち上げると、腰に大きな負担がかかります。持ち上げるときは膝を曲げ、体に近づけて抱えるようにすると腰への負担が減ります。また、体の片側だけに負担が偏らないよう、バランスよく持つことも大切です。

 ・お風呂にゆったりと浸かる

温かい湯船に浸かると血流が良くなり、こわばった筋肉がゆるみます。慢性的な腰痛がある方にとって、温める習慣は負担軽減につながります。
ただし、急性の強い炎症があるときは患部を冷やす必要があるため、長時間の入浴は控えましょう。

 ・椅子に正しく座る

腰に負担をかけない座り方を意識することで、痛みの悪化を未然に防げます。深く腰掛けて坐骨で体を支え、背筋を軽く伸ばす姿勢が理想的です。足裏をしっかり床につけると上半身が安定し、腰への負担が分散されます。詳しくは、次の項目で解説します。

 

腰痛を悪化させない、正しい座り方

腰痛を悪化させない正しい座り方のポイントは、以下の3つです。「長く座っているな」「ちょっと腰が痛くなってきた」と感じたら、3つの要素を満たしているか確認してみてください。

1.  椅子に深く座り、坐骨へ均等に体重を乗せる

椅子に浅く座っている人は、お尻が背もたれに触れるくらい深く座り直しましょう。そのまま背もたれに軽く背筋を沿わせるように伸ばすと、「骨盤が立った」状態になります。腰に最も負担がかからないのは、骨盤が立った状態です。

このとき、お尻の下に両手を入れると、左右で同じ形の骨に触れることができるでしょう。これが「座骨」です。お尻を前後左右に揺らし、両方の坐骨に均等に体重が乗る位置を探します。

2. 目線は正面、まっすぐ前を向く

足を組むなど体をねじった座り方をすると、腰に余計な負担がかかります。正面を向いて座りましょう。また目線を下げず、前を向くことで、重い頭を体全体で支えらえるようになり、首への過度な負担を防げます。

3. 床に両足の裏をつける

足をブラブラさせていると、上半身がぐらついて姿勢が安定しません。両方の足の裏を、しっかりと床につけましょう。足の裏が地面につかない場合は、足置き(フットレスト)を置いて調節します。
以上3点を守ることで、最も腰に負担がかからない座り方が完成します。ただし、どれほど正しい座り方であっても長時間同じ姿勢でいればやはり筋肉が固まってしまうため、こまめに立ち上がっての休憩を意識してとりましょう。

湿布などでケアすると同時に、腰痛にならない生活を心がけて

以上のように、湿布は患部を冷やしたり温めたりするだけでなく、炎症や痛みを鎮めたり、ケアをしていることで安心感につながることもあります。とはいえ、とくに慢性的な腰痛がある方は湿布だけに頼るのではなく、腰痛を引き起こさない生活習慣を意識することが大切です。

湿布で腰を温めたり、消炎鎮痛剤によって痛みを和らげたりすることによって、日々の活動がスムーズになります。そして、無理のない範囲でしっかりと体を動かすことで腰回りの筋肉が刺激され、血流が向上していきます。その結果として腰痛が解消される、というのが理想的な経過です。

一方、湿布を貼っていれば痛みが少ないからといって、腰痛の原因となる座りすぎや運動不足をそのままにしておくと、湿布に頼る生活が長くなってしまいます。日常に軽い運動を取り入れ、仕事の都合で長く座らざるを得ない方こそ、正しい座り方を覚えて腰痛を未然に防ぐ生活を目指しましょう。

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よくある質問

腰痛に使用する湿布の種類とは

湿布には大きく分けて「冷湿布」「温湿布」「消炎鎮痛湿布」があります。
「冷湿布」と「温湿布」はやや古いタイプの湿布で、文字通り冷やしたり温めたりする効果があり、消炎剤や鎮痛剤はほとんど配合されていません。
「消炎鎮痛湿布」は新しいタイプの湿布で、炎症や痛みを鎮める成分が配合されており、少し清涼感があります。種類は少なめですが、温感タイプも存在します。

腰痛には冷湿布?温湿布?

・急性期は腰を冷やす。スポーツでケガをした、ぎっくり腰になったなど、明確に痛めた瞬間がわかるなら温湿布は避け、冷湿布か消炎鎮痛湿布を貼って安静にしましょう。
・慢性的な痛みでは腰を温める。慢性的な腰痛では、筋肉が凝り固まっています。患部周りを温め、血行を良くすることで痛みを和らげることが可能です。冷湿布は避け、温湿布か消炎鎮痛湿布を貼りましょう。

湿布を貼った上で気をつけたい日常動作と習慣

・腰が痛いので、なるべく安静にしている。
・長時間、同じ姿勢でいる。
・重い荷物を持つ機会が頻繁にある。
・入浴はシャワーで済ませる。
・椅子に正しく座っていない。
慢性的な腰痛を抱えている人は、腰痛のもとになっている日常動作や習慣を改めなければ、腰の痛みがいつもまとわりつくようになってしまいます。

 

【参考文献】

『貼り薬のひみつ』学研

『曲がる腰にもワケがある』井尻愼一郎、創元社

『パップ剤 日本が育んだクスリと文化』大野雅久、薬事日報社

『知っておこう!くすりの使い方2 効くしくみ』汐文社

『腰の激痛 最高の治し方大全』文響社

『腰痛を治す教科書』鈴木勇、ソーテック社

「運送業務で働く人のための腰痛予防のポイントとエクササイズ」(中央労働災害防止協会)

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