骨盤を立てた座り方で体の不調を改善
長時間のデスクワークなどで、頭痛、目の疲れ、肩こりなど、体の不調を感じたことはありませんか。体の不調は血行不良を呼び、肌荒れにも影響します。なるべく避けたいところです。
運動不足が原因と思う方が多いかもしれませんが、正しい姿勢で座れていないことも不調の原因の1つです。骨盤を立てて、正しい姿勢からキレイをつくっていきましょう。
正しい姿勢で座るには、骨盤を立てて座ることが重要
正しい姿勢で座るために、まず意識すべきは骨盤です。座っているとき、骨盤が後ろに倒れていると背中が丸くなり、肩こりや消化機能の低下に繋がります。また、骨盤が前に倒れているとそり腰になり、腰に負担がかかります。骨盤の立て方を覚え、習慣化させることができたなら、不調の改善につながります。
では、「骨盤を立てる」とは、どのような姿勢でしょうか。
まずは、”坐骨”という骨盤の一番下の骨を探します。椅子に座り、前後左右に揺れてみてください。シートに一番あたっている感覚のある部分が坐骨です。
次に、坐骨に均等に体重がかかるようにして座り、上半身を楽な位置に調整してください。この状態が「骨盤を立てる」姿勢です。
やせ型の人など、人によっては坐骨が痛く感じるかもしれませんが、その場合はクッションを敷くことで痛みを和らげることができます。
オフィスで、家で、車で……骨盤を立てて座り、不調にサヨナラを
骨盤を立てる座り方は、さまざまなシーンで応用できます。座るのが椅子なのか、ソファなのか、床なのかなどによって、座り方のポイントが違ってきますので、自身の「座る環境」に当てはめてチェックしましょう。
・デスクでのパソコン作業
骨盤を立てて座り、背もたれにはもたれません。足を極端に前に出したり、後ろにひいたりすると骨盤が倒れてしまうので、足とひざの角度は90度になることを意識しましょう。また、足裏は完全に地面につけるようにします。
画面に集中して頭が前に出ると猫背の姿勢になり、頭痛や肩こりなどの原因となります。なるべく、頭が安定する位置から動かさないよう意識するのが大事です。
疲れてきたら、いったん立ち上がってブレイクしましょう。
・床
不安定さや足のしびれが原因で姿勢がくずれやすい床ですが、クッションをうまく活用して骨盤を立てることを意識しましょう。
例えば”あぐら”や”体育座り”は、上半身が不安定になりやすく、時間がたつと骨盤が倒れて背中が丸くなってしまいます。背もたれを使う、クッションを使うなどして上半身を安定させましょう。
”正座”は骨盤が立ちやすく、安定した姿勢ですが、長時間座っていると足がしびれてしまいます。柔らかいクッションをお尻と足の間にはさむと、しびれを軽減させることができます。
・ソファ
座面が柔らかすぎるソファで腰が痛くなった経験のある方も多いと思います。これは、体がソファに沈みこんで姿勢が崩れ、骨盤が後ろに倒れる座り方を余儀なくされるからです。
また、デザイン性に優れたソファの中には、座面の奥行きが極端に長いものもあります。このようなソファに座ると、背もたれに届かない状態で座るか、寝そべる状態にまで姿勢を崩すしかありません。
つまり、リラックスするためにあるはずのソファで、逆に疲れてしまったり、痛みが生じてしまったりすることもあるということです。せっかくソファを買っても、床に座ってソファを床座りの背もたれに使う人が多いのは、このような要因からです。
解決策として、背当てクッションを使って背もたれとの隙間を埋めると、ソファでも姿勢を安定させることができます。自分の体に合っていないソファが必要なのかどうかについても、改めて検討する必要があります。
・車のシート
車の運転は腰を中心とした全身運動のため、正しい姿勢をとれていないと腰痛の原因となります。さらに、前後左右に身体が揺れるため、姿勢が崩れやすくなります。
まずは深く腰掛け、ひざが直角に近い角度になるまでシートの位置を調整します。シートと背中の間に隙間ができる場合は、骨盤が後ろに倒れてしまう可能性があるので、タオルやクッションを利用して隙間をなくし、姿勢を安定させましょう。
骨盤を立てて座りましょう
骨盤を立てて座ろうとすると、今まで自分がどれだけ猫背であったか、逆に、反り腰になっていたかを痛感する人もいるでしょう。正しい姿勢を心がけることで、体の不調が改善されるだけでなく、座り姿勢がキレイになって自分への自信に繋がります。
また、長く座っていると、どうしても姿勢は崩れてくるもの。「肩が凝ったな」「腰が辛い」「最近、消化不良かも……」と感じたなら、座り姿勢を正す癖をつけましょう。
肩が凝るのは、座っているときに猫背になり、首が前に出ていることが関係している可能性があります。首が前に出ると、重い頭を首だけで支えることになるため、首に負担が集中して痛みが出るのです。
「消化不良」と感じるなら、猫背のまま食事をしていないかチェックしてみてください。猫背のまま食事をとると、胃が圧迫されて苦しさを覚えることがあります。お腹が伸びた状態になっていないと、胃ばかりではなく内臓が圧迫され、体調不良につながります。
どの悩みも、骨盤を立て、スッと背筋を伸ばして座ることで解消されます。
座る時間が長い現代人にとって、キレイな座り方は、健康と美容の源泉です。
正しい座り方は維持するのが難しい
座り始めは骨盤を立てた正しい座り方を意識していても、維持することが難しい、という場合もあるでしょう。骨盤を立てて座ると腰は楽になりますが、しだいにお尻が痛くなってきます。
そうすると痛くない位置に重心を移すことになり、いつの間にか身体に負荷のかかる座り方になってしまいます。特に仕事など何かに集中しているとき、気づいたらいつもの悪い姿勢になっていたというケースもあります。
この「お尻が痛い」問題を解決する最善の方法は、「座る環境」を整えることです。
例えば、椅子にクッションを置くとお尻の痛みを和らげることができます。
クッションを購入するときなるべく安価なものや、見た目重視で購入するケースもあるかと思いますが、長時間座って作業に集中し、腰痛も予防したいと考えるなら、機能性クッションがオススメです。骨盤を立てた状態を自然に維持できるよう設計されたクッションですと、長時間でも安定して座り続ることができます。さらに、座ったときにお尻にかかる圧力を分散するタイプは「お尻が痛い」問題を解決することができます。
正しい座り方をキープするために、ぜひ自分に最適な「座る環境」を作ってみてください。
自分に合ったクッションを見つけるには、実際に座って試す!
クッションは椅子の形状や、使用する人の体格・お悩みの場所によって使用感が異なります。購入する前に、実際に座って試すことをおすすめします。
エクスジェル シーティングラボ 直営店舗では、座った際の圧力測定が行える独自のサービス「シーティングナビ」を無料で体験することができます。自分の座り方のクセや特徴が一目で分かり、測定結果をもとに、より快適に座るためのポイントやおすすめのクッションを専門スタッフが提案します。
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「近くに店舗がない」「自宅で試したい」という方におすすめです。
姿勢改善におすすめのクッション
ザ・アウル 3D ハイエスト
最も圧力がかかり、痛みの原因となる坐骨部をエクスジェルが包み込み、尾骨部から仙骨部の圧力を軽減。
もも裏もやさしく支えます。
立体形状で座った時の骨盤を正しい角度に導いて体のS字カーブをキープ。
ハグカンフィプレミアム
背中をソフトに支えながら、座面で体圧をしっかりと分散。
ダブルのサポート構造により、腰椎・仙骨・骨盤をしっかりと支えます。
床プニ
適度な高さのある床プニはテレビや食事など長時間、床上で座り続けても足のしびれや膝の痛みを防ぎ、楽な姿勢で快適に過ごせます。
よくある質問
骨盤が立っている状態とは?
座った時に上半身を前後に傾けると、座骨が椅子の座面にしっかり当たるポイントがあると思います。その骨盤が前後に傾いたりせず、左右均等に体重を乗せた状態のことを指します。骨盤が後ろへ傾きすぎていると腰が丸まる猫背のような状態になり、腰痛の原因にもなります。骨盤が正しい位置にあることで、姿勢の改善、運動パフォーマンスの向上、脊椎や関節の健康維持につながります。
骨盤に良くない座り方とは?
1.足を組む。足を組むときは片足で身体を支えることになります。この状態だと上半身が不安定になります。
2.猫背。スマホやデスクワーク、本を読んだりするときなどに前かがみになり背中が丸くなる状態です。
3.片ヒジをつく。頬杖を突いたり、ひじ掛けに片肘をついて体を傾けている状態です。
以上は、いずれも骨盤が歪んだり、背骨に本来あるべきカーブが失われる姿勢です。
骨盤をまっすぐにする座り方は?
・デスクでのパソコン作業の場合。骨盤を立てて座り、背もたれにはもたれません。足を極端に前に出したり、後ろにひいたりすると骨盤が倒れてしまうので、足とひざの角度は90度になることを意識しましょう。
・床の場合。姿勢がくずれやすい床ですが、クッションをうまく活用して骨盤を立てることを意識しましょう。
・ソファの場合。背当てクッションを使って背もたれとの隙間を埋めると、ソファでも姿勢を安定させることができます。