横座りはNG?見た目はキレイな座り方でも骨盤は歪む!意識して正しい「座り」を
床座りをするとき、ついついやってしまいがちなのが、正座からどちらかに腰をずらして足を崩す横座りです。「お姉さん座り」「人魚座り」などともいわれ、どことなくエレガントな印象を持つ座り方ですが、実は骨盤が悲鳴を上げているかもしれません。背骨や骨盤のバランスを崩す横座りのデメリットや、床に座るときの正しい姿勢について解説します。
床に座る時間が長い方、横座りになっていませんか?
長く床座りで過ごす習慣がある人は、自分がどのような座り方をしているか、意識したことがあるでしょうか。正座からどちらか一方にお尻をずらし、ひざを崩した座り方は「横座り」といわれています。正座と違って足がしびれず、ひざが辛いと感じることもないため、横座りを「楽だ」と感じる人は多いでしょう。
テレワークの普及などに伴い、人々が家で過ごす時間は増えています。「家で床に座って仕事をしているとき、気がつけば横座りになっている」という人は要注意。今後、腰痛などに悩まされてしまう恐れがあります。
横座りは骨盤も背骨も歪ませる危険な座り方
横座りをすると、腰と背骨がねじれてしまいます。左足のほうに身体をずらせば、骨盤は左側を下に傾きます。そして、そのままでは体が大きく左に沈んでしまうため、体はバランスをとるため無意識に右肩を下げます。すると、背骨はCカーブを描きます。
この状態が長く続くと、骨盤と背骨にかなりの負担がかかってしまいます。そして、横座りをやめても骨盤が傾き、背骨が歪んだ状態が続くようになり、さまざまな不調を引き起こすのです。また、見た目にも変化が起こります。
横座りで起こる不調と見た目の変化
・腰痛、肩こり
骨盤が傾き、背骨が曲がった状態が続くと、腰回りの筋肉が引っ張られたり、ねじれたりして、腰痛を引き起こします。同様に、背中周りの筋肉も引っ張られたり、ねじれたりするため、肩こりを引き起こします。常に体の決まった側が痛くなるという人は、横座りが体に影響しているかもしれません。
・冷え性、むくみ
骨盤が歪み、骨盤周りの筋肉がねじれたり引っ張られたりしたまま硬直すると、血流の低下を引き起こします。常に下に敷いている方の足の血流も悪くなります。血行不良は、冷え性やむくみの原因になります。
・腰の高さ、足の長さ、肩の高さなど体のバランスが気になる
横座りでいつも高くしている方の腰が上がり、腰を高くしている方の肩は下がるため、全身が傾いているように見えてしまいます。床に腰をおろして足を前方に伸ばしたとき、左右の足の長さが違う人は、すでに体に横座りのための歪み癖がついているかもしれません。
骨盤が傾いたまま固まってしまうと、体が横座りを「楽だ」と感じるようになる
長年の横座りが骨盤に癖をつけてしまい、横座りをしていないときでも骨盤が上下に傾くようになると、さらに骨盤の歪みは進みます。床座りのときには、横座りの姿勢でないとバランスが取れず、体が落ち着かないと感じるようになるためです。
いつも左側にお尻をおろして横座りしている人は、試しに右側へお尻を下ろしてみてください。「居心地が悪い」と感じる程度ではなく、全くその姿勢を保っていられないのであれば、骨盤のゆがみにより体の左右バランスがかなり偏ってしまっている恐れがあります。
骨盤が歪むと、歪みを維持する座り姿勢を「楽だ」と感じるようになってしまい、さらに歪みを助長します。この悪い「座り」習慣の繰り返しにより、不調はますます悪化してしまいます。意識して「座り」の習慣を変えなければ、悪循環は断ち切れません。
快適で正しい床座りための対策4つ
・左右の坐骨へ均等に体重がかかるように意識する
座るとき、お尻の下に手を当てると、左右2つの坐骨に触れることができます。坐骨を意識したまま横座りをすると、片方の坐骨にしか体重が乗っていないことがわかるでしょう。左右の坐骨へ、均等に体重がかかるように座れば、骨盤が上下に傾くことはありません。常に坐骨を意識し、均等に体重がかかる座り方を心がけましょう。
・仙骨に体重をかけない
お尻に手を当てたとき、坐骨よりも後ろ側の中央に手を伸ばすと、ややとがった骨が一つあることがわかります。この尖った骨は、仙骨と呼ばれています。仙骨に体重がかかる座り方をすると骨盤が後傾し、腰痛の原因になってしまいます。左右の坐骨にしっかり体重を乗せ、仙骨に体重をかけないよう意識しましょう。
・ときどき立ち上がって休憩し、座り方を変える
長く床座りをしていて疲れてくると、どうしても「楽だ」と感じる横座りをしてしまったり、お尻の痛みを軽減させるために体重を後ろに逃がし、仙骨へ負荷をかけてしまったりします。疲れてきたと感じたら立ち上がり、休憩しましょう。また、同じ座り方を長時間続ければ、体の一部に負荷をかけ続けてしまうことになります。座り方をときどき変えるのも大事です。テレワークなどでパソコンに長時間向かいがちな人はとくに要注意です。
・クッションを活用する
坐骨への負荷を和らげるためには、クッションが有効です。とくに床座り用として売られている、少し背が高く固めの素材で作られたクッションであれば、自然に骨盤が立つので便利です。座椅子を活用する場合は、背もたれにもたれかかりすぎると仙骨に負荷がかかるため、気をつけましょう。
横座りを極力避けて、骨盤の歪みを防ごう
「床に座って過ごす時間が長くなったら、腰痛が出てきた」「冷え性が辛くなった」という悩みが出てきたら、日常生活で横座りを多用していないか確認してみましょう。気がついたら横座りをしてしまっているという人は、家族にチェックしてもらうのも有効です。
骨盤が傾いた状態を常態化させてしまうと、体の不調はますます治りにくくなります。早めに座り方を意識した生活へ切り替えるのが、不調改善の第一歩です。
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床座りにおすすめのクッション
床プニ
適度な高さのある床プニはテレビや食事など長時間、床上で座り続けても足のしびれや膝の痛みを防ぎ、楽な姿勢で快適に過ごせます。
オザブ
沈み込みすぎない程よいやわらかさで、姿勢を安定させながらお尻の圧力を分散。
46cm×46cmの大きいサイズでどんな姿勢でもゆったり座れます。
ハグ床座LX
独創のサポート構造で、腰椎・仙骨・骨盤をしっかりと支えます。
座ったまま前後にリクライニングさせることができ、お好みの角度でくつろぐことができます。
よくある質問
横座りはNG?
横座りをすると、腰と背骨がねじれてしまいます。
左足のほうに身体をずらせば、骨盤は左側を下に傾きます。
そして、そのままでは体が大きく左に沈んでしまうため、体はバランスをとるため無意識に右肩を下げます。
すると、背骨はCカーブを描きます。
この状態が長く続くと、骨盤と背骨にかなりの負担がかかってしまいます。
横座りで起こる不調と見た目の変化とは
・腰痛、肩こり。腰回りや背中周りの筋肉も引っ張られたり、ねじれたりするため腰痛や肩こりを引き起こします。
・冷え性、むくみ。骨盤周りの筋肉がねじれたり引っ張られたりしたまま硬直すると、血流の低下を引き起こし血流も悪くなります。
・腰の高さ、足の長さ、肩の高さなど体のバランスが気になる。横座りでいつも高くしている方の腰が上がり、腰を高くしている方の肩は下がるため、歪み癖がついているかもしれません。
快適で正しい床座りための対策
・左右の坐骨へ均等に体重がかかるように意識する。常に坐骨を意識し、均等に体重がかかる座り方を心がけましょう。
・仙骨に体重をかけない。左右の坐骨にしっかり体重を乗せ、仙骨に体重をかけないよう意識しましょう。
・ときどき立ち上がって休憩し、座り方を変える。
・クッションを活用する。少し背が高く固めの素材で作られたクッションであれば、自然に骨盤が立つので便利です。