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腰・姿勢

椅子の上であぐらをかくのはNG?体への影響と考えられる対策

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新幹線や飛行機、映画館の中で、椅子の上であぐらをかいている人を見たことがある、ついつい自分もしてしまう、という人は多いと思われます。もしかしたらあなたのオフィスでも、デスクの下へ足を隠して、あぐらをかいている人がいるかもしれません。椅子であぐらをかく理由や体への影響、長時間椅子に座っても疲れにくい正しい座り方と環境づくりについて解説します。

椅子に座っているのに、なぜあぐらをかいてしまうのか?

椅子に座っているなら足を下ろしておけばよいものを、なぜわざわざ靴を脱ぎ、あぐらをかいてしまうのでしょうか。その理由には、以下が考えられます。

・日本人は椅子が苦手だから
日本人は長く床座りをしてきた民族です。椅子に座る生活が定着したのは明治以降といわれていますが、今でも洋風住宅の一角に畳の部屋を作る家があるように、床座りの文化は生き続けています。床座りになじみがあるからこそ、椅子に座っていても、床座りの格好をしてしまうという人が多いのではないでしょうか。一方で、床座りの文化がない国の人たちは、股関節がうまく開かないためあぐらが苦手なようです。あぐらをかくと、脚が横に開かず、膝が高くなりがちです。

・椅子が高すぎて姿勢が不安定になる
椅子が高いと足が床につかず、上半身が不安定になりがちです。その状態を続けていることが辛くなり、より上半身が安定するあぐらを選んでしまうということが考えられます。カフェなどで背丈の高い椅子に座り、足置きにまで足が届かずブラブラさせておくしかなくなると「あぐらをかいて落ち着きたい!」と思ったことはないでしょうか。

・長時間の座りで足がむくんできた
長時間椅子に座っていると血流が滞り、足がむくんできてしまいがちです。足のむくみを回避するため、下ろしている足を持ち上げる目的で、椅子の上に床座りの格好をしてしまう人もいるでしょう。新幹線や長距離バスであぐらの人を見かけるのは、そのためと考えられます。

・足の冷えが気になる
長時間、同じ姿勢を続けていると、血流が滞る関係でむくみが起こるのと同様に、冷えが起こりやすくなります。とくに足先は末端のため血流が行き届かず、冷えを覚えやすい場所です。クーラーの効いたオフィスで長時間仕事をしていると、足先の冷えから椅子にきちんと座るのが辛くなってきて、「あぐらをかきたい」と感じる人もいるでしょう。

椅子であぐらをかくと、こんな害がある

椅子であぐらをかくのには以上のようにさまざまな理由が考えられますが、次の2つの害があることから、あまりお勧めできません。

・当然ながら「品が良くない」と思われてしまう
椅子の上でのあぐらは、良い印象を与えません。とくにオフィスや公共空間などであぐらをかいていると、靴を脱いでいることもあわせて、行儀が悪いと思われてしまいます。「机の下に足が隠れているから大丈夫」と考えたとしても、ずっと隠し通せるとは限りません。

・猫背気味になって、腰と背中、首に負担がかかる
あぐらをかくと、上半身が体のバランスを取ろうと前に傾き、猫背になりやすくなります。オフィスではPCを使って仕事をしているため、画面をのぞき込み、さらに前のめりになりがちです。猫背により、腰や背中に負担をかけてしまいます。さらに頭が前に出がちなため、体全体ではなく首だけで頭を支える状態が続くことになり、首、肩の不調にもつながります。

椅子であぐらをかかなくなる、正しい座り方と座りの環境

椅子の上でも「あぐらをかいていると落ち着く」というのは日本人の特徴かもしれません。しかし、上記のような害があるため、なるべく椅子でのあぐらは控えたほうがよいでしょう。そのためには、長時間座っていても疲れにくい、椅子への正しい座り方を知り、座りの環境を整える必要があります。そのポイントは、以下の4点です。

①骨盤を立てる座り方で身体への負担を少なくする
猫背のとき、骨盤は後ろに倒れてしまう傾向にあります。また、むやみに「背筋を伸ばそう」と意識すると、腰を反りすぎて骨盤が前に出て、かえって腰に負担をかけてしまいがちです。腰に負担がかからず、疲れない座り方をするためには、骨盤を前傾、後傾させず、垂直に立てる必要があります。椅子の背もたれにお尻がつくほど深く座り、そのままグイッと上半身を起こしてみてください。お尻の底がしっかり座面に着く感覚があるでしょう。これが、骨盤を立てる正しい座り方です。

②機能性クッションを取り入れる
骨盤を立てる正しい座り方は腰の負担を軽減させますが、当然のことながら長時間座っていれば座面に着いているお尻が痛くなってきます。長時間の座りをサポートする、機能性クッションを取り入れましょう。

クッションを購入するときなるべく安価なものや、見た目重視で購入するケースもあるかと思いますが、長時間座って作業に集中し、腰痛も予防したいと考えるなら、機能性クッションがオススメです。骨盤を立てた状態を自然に維持できるよう設計されたクッションですと、長時間でも安定して座り続ることができます。さらに、座ったときにお尻にかかる圧力を分散するタイプは「お尻が痛い」問題を解決することができます。

③いつも座っている椅子の高さを調整する
骨盤を立てて座り、脚を直角に下ろしてみてください。足裏が完全に床についている状態が、正しい椅子の高さです。このとき足裏が床につかないと、上半身がぐらつく状態が続くため、疲れやすくなります。椅子の高さを調整しましょう。調整ができない椅子の場合は、足置きを設置して対応します。

④足のむくみと冷え対策を万全に
むくみや冷えによる辛さから椅子の上にあぐらをかいてしまう人は、グッズを利用して対策しましょう。むくみ防止には着圧ソックスやストッキング、冷え対策にはひざ掛けや温感ソックス、足元を温める小型のパネルヒーターなどの利用が考えられます。なお、血行を良くしてくれる食品を取り入れる、日ごろの運動で筋力をアップさせ血流を増進させるといった行動も有効です

対策してもあぐらをかきたくなったら、一度立ち上がって休憩して

正しい姿勢、クッション使用といった対策をしても「あぐらをかきたくなってきた」と感じるなら、それは長時間座りすぎて、体が固まってきた証拠。休憩のサインです。いったん立ち上がり、小休憩をとるのがおすすめです。

まだまだ椅子との付き合いが短い我々日本人ですが、正しく座ることさえ心がけていれば、腰に負担をかけない快適な生活が可能といえます。座りの環境を整えて、悪い座り方からくる体の不調とサヨナラしましょう。

自分に合ったクッションを見つけるには、実際に座って試す!

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よくある質問

椅子に座っているのに、なぜあぐらをかいてしまうのか?

・日本人は椅子が苦手だから。日本人は長く床座りをしてきた民族。
・椅子が高すぎて姿勢が不安定になる。椅子が高いと足が床につかず、上半身が不安定になりがち。
・長時間の座りで足がむくんできた。足のむくみを回避するため、下ろしている足を持ち上げる目的で、椅子の上に床座りの格好をしてしまう。
・足の冷えが気になる。足先の冷えから椅子にきちんと座るのが辛くなる。
これらがあぐらをかいてしまう理由と考えられます。

椅子であぐらをかくことのデメリット

・当然ながら「品が良くない」と思われてしまう。とくにオフィスや公共空間などであぐらをかいていると、靴を脱いでいることもあわせて、行儀が悪いと思われてしまいます。
・猫背気味になって、腰と背中、首に負担がかかる。あぐらをかくと、上半身が体のバランスを取ろうと前に傾き、猫背になりやすくなります。さらに頭が前に出がちなため、体全体ではなく首だけで頭を支える状態が続き首や肩の不調にもつながります。

椅子であぐらをかかなくなる、正しい座り方と座りの環境

・骨盤を立てる座り方で身体への負担を少なくする。疲れない座り方をするためには、骨盤を前傾、後傾させず垂直に立てる必要があります。
・機能性クッションを取り入れる。座り作業での腰痛予防には機能性クッションがオススメです。
・いつも座っている椅子の高さを調整する。足裏が床につかないと上半身がぐらつき疲れやすくなります。
・足のむくみと冷え対策を万全に。ひざ掛けや温感ソックスなどグッズを利用し対策しましょう。


 

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  1. 椅子の上であぐらをかくのはNG?体への影響と考えられる対策