ゲーミングチェアは姿勢が悪くなる?正しい座り方で快適なゲームライフを
ゲーミングチェアは、長時間ゲームをしても体の不調が出づらい仕様になっています。それにもかかわらず「なんだか姿勢が悪くなった」「腰が痛い」「首の凝りが辛い」と訴える人が後を絶ちません。それは、正しく座っていないからだと思われます。 ゲーミングチェアの効用や良くない座り方を挙げた上で、正しい座り方について解説します。
ゲーミングチェアでも体の不調が出てしまう?
ゲーミングチェアは、人間工学に基づき、長時間座ってゲームをする人でも体の痛みが出にくい機能を備えた椅子です。種類はたくさんありますが、一様に背もたれが高いハイバックを採用しているのが特徴で、一般的な椅子よりも体全体を預けやすい仕様になっています。
長時間座っても疲れにくいことからテレワーク用として購入する人もいており、仕事と娯楽、どちらにも使える機能性チェアであるといえるでしょう。
しかし、そんなゲーミングチェアを使っても、「腰痛が出てきた」「肩の痛みが改善しない」「肩こり、首こりからくる頭痛が治らない」などといった不調を訴える人がいます。ゲーミングチェアを使っても、腰痛や肩こりからは逃れられないのでしょうか。
ゲーミングチェアに限らず、どんなに機能性の高い椅子を使っても、肝心の「座り方」が悪ければ腰痛や肩こりは起こってしまいます。体に痛みが出ると、ゲームや仕事のパフォーマンスに影響が出てきます。せっかく画面に集中するために椅子へ投資したのですから、正しく使って快適さを手に入れましょう。
不調の出ている人は、こんな風に座っていませんか
腰や肩、首に痛みが出ている人は、以下のような座り方をしていないか、普段の姿勢を確認してみてください。
・背もたれに強くもたれかかり、お尻を前に滑らせて座っている
背もたれに強く体を預けることでお尻が座面の前側に滑り、もはや背もたれには背中ではなく肩や首、頭しか乗っていない。そのような姿勢では、腰や背中を痛めてしまいます。
背骨は、背筋を伸ばして立っているときのように、「S」のカーブを描いているのが自然で正しい姿勢です。しかしお尻を前に滑らせた座り方では、お尻の付け根にある「仙骨」に上半身の体重がのしかかり、背骨が「C」のカーブを描いてしまいます。結果、腰や背中に負担がかかるのです。
・ランバーサポートの調整をしない
椅子の背もたれに設置するランバーサポート(腰当て)を自分の腰に合うよう調整せず、お尻の後ろにあててしまっていませんか。
ランバーサポートは腰に当たるよう調節しないと、本来の力を発揮しません。また、ランバーサポートが正しい位置にないことで、お尻が前の方に滑ってしまう危険性もあります。
・足を組んでいる
足を組むと、腰周りがねじれた体勢になります。この姿勢を長く続けると、腰回りの筋肉に負荷がかかり、腰痛につながります。
・体をひねっている
ゲーミングチェアの座面は、360度クルリと回るのが一般的です。よって、「足は前を向いているのに、上半身は左右どちらかを向き、机に肘をついている」といった姿勢にも、なれてしまいます。しかし、体をひねらせた体勢を長く続けると、足を組んだときと同様に筋肉へ負荷がかかり、腰回りの痛みを引き寄せます。
・足が地面に着かず、ブラブラしている
座面が高すぎるチェアでも調節せずにそのまま使っていると、足をブラブラさせることになります。これでは体が安定しないので、よけいな力が入ってしまいます。
・熱中するとつい前のめりになる
熱中するに従ってだんだん前のめりになっていき、首が前に出てしまっていませんか。首が前に出て猫背になると、重い頭を首だけで支えることになり、首こりや肩こり、頭痛の原因になります。
ゲーミングチェアでも正しい座り方を意識して、不調知らずに
ご紹介したような悪い座り方に心当たりがあったなら、正しい座り方を今日から意識することで、不調知らずの体になりましょう。ゲーミングチェアにおける正しい座り方のポイントは、以下の5点です。
一般的な椅子でもポイントはほぼ同じなので、ダイニングチェアやソファーにおいても実践してみてください。
・骨盤を立てるため、椅子には深く座る
腰に最も負担のかからない座り方は、背骨の自然なSカーブが保たれた「骨盤を立てる」座り方です。猫背やお尻が前滑りになれば、骨盤は後傾します。腰を反らせてしまうと、骨盤は前掲します。前にも後ろにも傾かず、骨盤が垂直に立っていることで、腰回りによけいな負荷がかからず、痛みが生じにくくなります。
骨盤を立てるために重要なのが、椅子に深く腰掛けることです。背もたれにお尻が突き当たるくらい深く腰掛けた後、ゆっくりと上体を起こし、背もたれに軽く背中を沿わせます。ゲーミングチェアは人間工学に基づいて設計されているため、深く腰掛けるだけで、骨盤が立った状態をサポートしやすい仕様になっているはずです。
・ランバーサポートが腰に当たるよう調整する
ランバーサポートは、ただチェアに敷いて使うものではありません。骨盤を立てて座り、背中を背もたれに軽く沿わせると、背もたれと腰上あたりの間に隙間ができることに気づくでしょう。この隙間にランバーサポートが当たるように高さを調節すると、体全体がチェアにフィットし、疲れにくくなります。
もちろん体格によって腰の高さは違います。よってチェアを共有している人は、自分が使うときに忘れずランバーサポートを移動させましょう。
・足の裏が完全に地面に着くよう、椅子の高さを調節する
骨盤が立った状態を持続させるには、体が安定していなければなりません。足裏をしっかり地面につけて、姿勢を固定します。
・体はまっすぐ正面を向く
足を組んだり、体をねじらせたりせずに、まっすぐ正面を向きましょう。
・頭はまっすぐ前を向く
首が前に出ないよう気をつけましょう。頭はまっすぐ前を向きます。疲れてきたらヘッドレストにいったん頭をあずけると、首回りに負担がかかりません。前のめりではなくリラックスした姿勢でゲームや仕事に励むことになるため、最初は違和感があるかもしれませんが、いずれ慣れるでしょう。
快適なゲーミングチェアに正しく座って、画面に集中しよう
どんなに機能性の高い椅子で、正しい座り方を続けていても、長時間同じ姿勢でいれば体は固まってしまいます。1時間に1回は休憩を入れ、チェアから立ち上がるのが理想です。
ただ、なかなかチェアから立ち上がることのできないときもあるでしょう。そんな日は、ゆっくり湯船に浸かり、ストレッチをするなどして体をほぐすのがおすすめです。
正しい座り方を維持できれば、体の不調が和らぎ、ゲームへの集中力や仕事の効率性がアップすることが期待されます。正しく座ることで、ゲーミングチェアの快適さを最大限に引き出しましょう。
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シートの奥行が長いゲーミングチェアでは、背もたれとの距離があり姿勢が崩れがち。
隙間を埋める厚めの設計で、骨盤をしっかりサポートしながら、快適に座り続けられます。
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ゲーミングチェアのシートに合わせたサイズに設計。ジェルとウレタンの二層構造で厚みを抑え、視点を変えず、ゲーミングチェアの機能をそのままに座り心地UP!
よくある質問
ゲーミングチェアでも体の不調が出てしまう?
ゲーミングチェアは、人間工学に基づき、長時間座ってゲームをする人でも体の痛みが出にくい機能を備えた椅子ですが、どんなに機能性の高い椅子を使っても、肝心の「座り方」が悪ければ腰痛や肩こりは起こってしまいます。
腰や肩、首に痛みが出ている人は、間違った座り方をしていないか、普段の姿勢を確認してみてください。
ゲーミングチェアで不調の出やすい座り方
・背もたれに強くもたれかかり、お尻を前に滑らせて座っている。背骨は、背筋を伸ばして立っているときのように、「S」のカーブを描いているのが自然で正しい姿勢です。
・ランバーサポートの調整をしない。自分の腰に合うよう調整が必要です。
・足を組んでいる。
・体をひねっている。
・足が地面に着かず、ブラブラしている。体が安定しないので、よけいな力が入ってしまいます。
・熱中するとつい前のめりになる。
ゲーミングチェアでの正しい座り方
・骨盤を立てるため、椅子には深く座る。
・ランバーサポートが腰に当たるよう調整する。
・足の裏が完全に地面に着くよう、椅子の高さを調節する。
・体はまっすぐ正面を向く。
・頭はまっすぐ前を向く。
正しい座り方を維持できれば、体の不調が和らぎ、ゲームへの集中力や仕事の効率性がアップすることが期待されます。