ストレスと腰痛(坐骨神経痛)の関係は?心因性腰痛(ストレス性腰痛) になる要因や症状をご紹介
坐骨神経痛になると「悪い生活習慣のせいかもしれない」「年齢が関係している?」「腰の病気なのかも」と、原因が気になることと思います。実は、ストレスも腰痛の原因になりうることをご存じでしょうか。ストレスで生じる腰痛は「心因性腰痛」あるいは「ストレス性腰痛」と呼ばれます。
この記事では、坐骨神経痛の症状や主な原因を解説した上で、ストレスと腰痛の関係について解説します。最後には、心因性腰痛の予防方法や改善方法についてもご案内します。
自律神経と腰痛(坐骨神経痛)には密接な関係がある
坐骨神経痛を患う人の多くが、肩こりや頭痛のほか、めまいや動悸、不眠といった症状を併発しています。これらは、自律神経が乱れることで現れる代表的な症状です。あなたにも、心当たりがあるのではないでしょうか。
自律神経と坐骨神経痛には密接な関係があるといわれています。自律神経のバランスが乱れる原因として代表的なものが、ストレスです。
ストレスがなぜ坐骨神経痛につながるのかを解説する前に、まずは坐骨神経痛の症状や要因をご案内します。あなたが悩んでいる腰痛が坐骨神経痛に当てはまるのかを確認してみてください。
・坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは、疾患名ではなく、腰回りから下半身にかけての痛みやしびれの症状を現す言葉です。
人体には、腰から足先にかけて「坐骨神経」と呼ばれる長い神経が通っています。坐骨から太ももの中ほどまでは太い一本の束で、膝上あたりから「総腓骨神経」と「脛骨神経」とに分かれます。そしてふくらはぎを通り、足先までつながっています。この神経が何らかの要因で圧迫されたり、刺激を受けたりすることによって痛みやしびれが生じるのです。
坐骨神経痛の症状には「腰から足先にかけて痛く、ピリピリしびれる」「しびれが生じて長く座っていられない」「長時間立っていると腰から足にかけてしびれてくる」といったものがあります。太ももやふくらはぎが強く張っていると感じる人もいます。
坐骨神経痛になる主な要因とは
坐骨神経痛の主な要因は、以下の4つです。
・腰部椎間板ヘルニア
腰椎は、椎骨と呼ばれる小さな骨が複数積み上がってできており、円盤状の軟骨である椎間板が椎骨と椎骨の間でクッションの役割をしています。椎間板にひび割れができ、中身の髄核が飛び出てしまった状態が腰椎椎間板ヘルニアです。
・腰部脊柱管狭窄症
腰椎の内部には、脊柱管と呼ばれるトンネルが縦に通っています。脊柱管が何らかの原因で狭くなり、中の神経が刺激を受けてしまうのが腰部脊柱管狭窄症です。
・腰椎すべり症
積み木のように連なっている腰椎の一部が、何らかの要因で前へ滑ってしまうのが腰椎すべり症です。組織の変性によって起こる「変性すべり症」と、激しいスポーツなどで腰椎が分離してしまったことから起こる「分離すべり症」があります。
・心因性の腰痛
上に挙げた3つの疾患や、それ以外の疾患が見当たらないときは心因性の腰痛である可能性があります。ストレスを受けることで自律神経のバランスが乱れ、腰痛をはじめとしてさまざまな不調が起こります。
心因性の腰痛を引き起こす要因
心因性の腰痛はどうやって引き起こされるのでしょうか。そのプロセスを解説します。
・ストレスは交感神経と副交感神経のバランスを崩す
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、これらの神経が交互に優位になることによって体の状態を保っています。
交感神経が優位になると、呼吸や心拍数が早まります。副交感神経が優位になると、ゆったりとリラックスした状態になります。この切り替えは、自然に行われます。
しかしストレスが溜まり、緊張状態やイライラした状態が続くと、交感神経が優位に働き続けることになります。なかなか切り替えがうまくいかない状態が続くことで、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
・ストレスは血行不良につながる
自律神経が乱れると、全身の血流が悪くなります。筋肉に血液がうまく行き届かなければ固くこわばり、痛みを生じてしまいます。また、冠動脈のけいれんが起こることもあります。すると、めまいや動悸といった症状が現れます。
・ストレスは体をこわばらせる
交感神経の働きが高まると、筋肉は緊張します。つまりストレスが続くと、体は硬くこわばります。このこわばりによって筋肉が疲労し、痛みを招いてしまいます。
・腰痛そのものがまたストレス
体の痛みはいうまでもなく精神的ストレスの元です。腰痛そのものがまたストレスの原因となり、悪循環に陥ってしまいます。
心因性腰痛(ストレス性腰痛) ってどんな症状?
心因性腰痛になると、以下のような症状が生じます。心因性腰痛はハッキリと診断することが難しく、いくつかの検査を組み合わせ、その結果から総合的に診断されることがほとんどです。
・症状に一貫性がない
腰に何らかの疾患があると、「前屈みになったとき痛い」など症状に何らかの一貫性があるのが一般的です。一方で心因性腰痛では、同じ動きをしても場合によって痛みがあったりなかったりと、一貫性がみられません。
・時間帯や天候で左右される
「午前中だけ痛む」「雨の日は痛みが強い」など、時間帯や天候によって痛みが出たり、出なかったりします。
・改善できない痛みが続く
姿勢を変えたり安静にしたりと、痛みを改善させようとしても、なかなかなくなりません。
・食欲がない、眠れない
ストレスを感じていると食欲がなくなったり、不安や考え事が頭をよぎって眠れなくなったりします。
・だるい、疲れやすい
風邪症状がないのに体が何となくいつもだるかったり、疲れやすさを感じたりします。
・ちょっとしたことで感情が左右される
常にイライラしている、いつもなら怒らないようなささいなことで感情を爆発させてしまうなど、感情のコントロールが効かなくなります。
・痛み止めが効かない
痛みのもとになる疾患がないため、一般的な痛み止めは効きにくいとされています。
心因性腰痛(ストレス性腰痛) の予防、改善方法は?
心因性腰痛と診断されたら、医師の指導に従って薬を飲んだりカウンセリングを受けたりするほか、自分でも日常生活に気をつけなければなりません。薬を飲んで症状が治まっても、日常のストレスが緩和されなければ、また腰痛になってしまうかもしれないためです。
心因性腰痛の予防や改善には、意識して副交感神経を優位にする行動をとることが有効です。取り組みやすい対策として、以下の3つが挙げられます。
・有酸素運動
有酸素運動とは、筋肉を動かすために酸素を使う運動をいいます。長時間継続して行うウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングが代表的な例です。有酸素運動を行うと副交感神経が優位になり、筋肉の緊張がほぐれ、血行がよくなります。
・適切な休息
副交感神経は休息時に優位になります。心も体もリラックスする休息時間を意識的にとりましょう。温かいお茶を飲む、よい香りのアロマを焚くなど休息時間のスイッチとなる行動を決めておくと、体がリラックス状態に入りやすくなっていきます。
・瞑想、ヨガ
瞑想とヨガの共通点は、呼吸を整えることを大事にしているところです。深くゆっくり呼吸をすることで、副交感神経が優位になりやすくなります。
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【まとめ】
□心因性腰痛の症状は腰痛の他に肩こり、頭痛、めまい、動悸、不眠がある
□心因性腰痛の原因は自律神経のバランスが乱れていること
□有酸素運動と適度な休息、瞑想やヨガが心因性腰痛の予防改善策になる