「座り」のコラム

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寝たきり予防には座る環境を整えよう!クッションで高齢者の生活を快適に

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病気やケガで長期入院したり、自宅で安静にしなければならないとき、どうしてもベッドに寝ている時間が長くなってしまうことでしょう。実は、その考え方こそが寝たきりを誘発する原因になります。

高齢者の寝たきりを予防するには、ベッドから体を起こし、椅子や車椅子に座らせる必要があります。しかし、座る環境が不適切だと疲れてしまい、「寝ていた方が楽」という考えに至ってしまいます。施設や自宅で介護をしている人は高齢者が快適に起きていられるように、楽に過ごせる座る環境を知る必要があります。

長時間の寝たきり状態はリスクあり

1990年代、日本の病院や施設では、高齢者を長時間ベッドに寝かせきりにするのが一般的でした。しかし、寝かせきりの状態が続くと、本当に「寝たきり」になってしまうリスクが高まります。

寝たきりのリスクが問題視されたことにより、病院や施設では、以前よりも高齢者を意識的に離床させるようになってきました。しかし高齢化が進んで施設や病院は満員状態が続き、人手不足の問題も深刻化してきたことから、やむなくベッドに寝かせきりにせざるを得ない環境はまだ残っています。この事情が背景となり、介護ベッドの高機能化や高額化も進んできました。

椅子や車椅子に座るとQOLが高まる

歩くことが困難な人であっても寝たきりの状態を続けず、離床することが大事です。具体的には、身体を起こして椅子に座る、車椅子に乗ってどこかへ移動する、などができるように、周囲の介助者が工夫します。

ベッドで寝たきりだった時間を椅子や車椅子に座る時間に変えていくと、日常生活動作が自分でできるようになる可能性が広がります。日常生活動作とは、生活をするうえで必要な行為で、例えば食事や洗顔、歯磨き、着替えなどです。

こういった日常に不可欠な動作を自分でできるようになると、「次は絵をかいてみたい」「みんなとおしゃべりをしたい」など生活を楽しむ意欲がわいてきます。こうして、自分でできることが増えるとQOLの高まりが期待されます。

QOLは「生活の質」と訳され、人間がその人らしく満足して生活しているかを評価するものです。生き方そのものや人間の尊厳にも関わってくるQOLを高めることは、介護、そしてリハビリテーションの究極目標ともいわれています。

「座る質」を上げなければ、座ることによるトラブルを招いてしまう

QOLを高めるためには、ただ椅子や車椅子に座らせればよいわけではありません。「座る質」を上げることが重要です。

例えば、車椅子のサイズが利用者に合っていないと楽な姿勢を保てず、身体に負担がかかります。座奥が長すぎる車椅子では、ひざ裏が前面にあたり深く座れません。するとおしりの後ろにすき間ができ、この状態で車椅子にもたれかかると、おしりが前にずれてしまう「前ずれ」が起き、床ずれができる可能性があります。

このように座る環境が悪いとトラブルにも発展するため、楽に快適に座らせることによって「座る質」を上げることは重要です。利用者の状態に合わせて最適サイズの車椅子を選ぶほか、車椅子専用のクッションを上手に取り入れて、「座る質」を上げることを心がけましょう。

座る質を上げることによる効果8つ

座る質を上げれば、次の8つの効果が期待できます。

1. 長時間座れるようになる
2. 姿勢の崩れが減少する
3. 呼吸が楽になる
4. 食事が楽(安全)にとれる
5. 手が良く動かせるようになる
6. 痛みが減る
7. 座り疲れが減る
8. 床ずれや皮膚のトラブルが減る

高齢者を座らせる際に、「長時間座れない」「姿勢が崩れやすい」「動作が辛そう」といった症状があれば、座る環境が悪い可能性があります。最適な車椅子やクッションを使用するなどして「座る質」を上げることを心がけてください。

楽に座れる環境をつくり、寝たきり状態を減らそう


寝たきり予防には、きちんと離床させることが対策の1つです。朝、目が覚めたらベッドから車椅子に移動させて、洗顔や歯磨きを行い、食堂やリビングで朝食をとってもらいます。それだけでも、ベッドの上で全てを済ませるよりは、QOLが向上することが期待されます。

車椅子や椅子を使って長時間過ごすことになるので、楽に座れることが何より大事になります。様子を見ながら快適に座れるよう工夫し、高齢者が健康に笑顔で暮らせるよう、座る環境を整えましょう。

 

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よくある質問

長時間の寝たきり状態は危険?

1990年代、日本の病院や施設では、高齢者を長時間ベッドに寝かせきりにするのが一般的でした。しかし、寝かせきりの状態が続くと、本当に「寝たきり」になってしまうリスクが高まります。寝たきりのリスクが問題視されたことにより、病院や施設では、以前よりも高齢者を意識的に離床させるようになってきました。

寝たきりにならないためにできることは?

高齢者が寝たきりになってしまう原因は病気やケガだけに留まりません。精神的な要因として、日々のストレスや快適な環境、周りの人との関りも重要な点となります。
・正しい姿勢。
・定期的な健康チェック。
・噛む力の維持。
・口や歯のケアを行う。
・適度な運動。
・転倒や落下を防ぐための対策。
・人と会う機会を作る。

座る質を上げることによる効果

座る質を上げれば、次の8つの効果が期待できます。
1. 長時間座れるようになる
2. 姿勢の崩れが減少する
3. 呼吸が楽になる
4. 食事が楽(安全)にとれる
5. 手が良く動かせるようになる
6. 痛みが減る
7. 座り疲れが減る
8. 床ずれや皮膚のトラブルが減る
高齢者を座らせる際に「長時間座れない」「姿勢が崩れやすい」「動作が辛そう」といった症状があれば、座る環境が悪い可能性があります。

参考:
『介護職員初任者研修課程テキスト2 コミュニケーション技術と老化・認知症・障害の理解』日本医療企画
『介護職員初任者研修課程テキスト3 こころとからだのしくみと生活支援技術』日本医療企画

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